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山崎まゆみ / 温泉エッセイスト ④
2010 / 01 / 13
ライターとして食べていくのは難しいといわれているなか、10年以上活動を続けられている温泉エッセイストの山崎まゆみさん。今回は山崎さんがここまで続けてこられた秘訣を伺いました。
――フリーライターにとして必要なものは何でしょうか?
フリーライターとしてずっと残っていく方は、いい意味で器用な人じゃないですかね。
人にかわいがってもらう能力や、人とのコミュニケーションをうまくとれる能力だったり、さまざまなテーマも器用にこなしていかなければならないので。
バランス感覚の優れた人ですかね。
わたしはライター駆け出しの頃、お世話になった元『DIME』の編集者に、ライターのゴールは主にこの3つだから、見極めなさいって言われたことがあるんです。
・専門家になるか
・作家になるか
・編集プロダクションの社長になるか
専門家として残る場合は、やはり自分が邁進できるテーマを探さなければなりません。
作家になる場合は、自分を表現したいと強く思っていることが必要なのかな...。
編集プロダクションの社長になる場合は、経営力が必要になりますよね。
もちろんフリーライターとして、長年ご活躍の方も多くいらっしゃいますよ。
ただこのことを、はじめから言われていたので、ぼんやりと「わたしはどのタイプなんだろう」と考えてはいました。
――山崎さんはどのタイプだとご自身では考えられていますか?
専門家なのかな。
けれども、表現したいという気持ちも強く持っています。
わたしはフリーライターとして、残っているわけではないような気がするんです。
不器用だし、自分が興味があることしかできないし、我も強いし。。。(笑)
専門家というのも結果的にそうなった、というだけで10年前にはまったく想像できませんでしたよ。
やりながら見極めていったという感じですね。
わたしが残ることができた一番の要因は「めぐり合わせ」がよかったことだと思います。
いろいろな編集者の方々に出会い、かわいがってもらい、育てていただきました。
今も編集者の方々には本当にお世話になっています。
フリーライターであったわたしが、テレビで自分の名前の冠番組が持てるということも、テレビ局のプロデューサー、ディレクター、カメラマン、様々な方々との出会いがすべてです。
そうやって、ライターも様々な方に自分を生かせる場所を与えてもらうことによって、力がつくのではないでしょうか。
能力自体、駆け出しの頃はみんなどんぐりの背比べなのではないですかね。
その場所を与えられるのは、やっぱりどれだけかわいがってもらえるか、いい人間関係を築けるかなんですよね。
もちろん才能が秀でていて、それでやっていかれている方もたくさんいらっしゃいますよ。
ただわたしの場合は、自分の能力というよりも、めぐり合わせがよかったにつきますね。
先ほどお話した『DIME』の編集者の方にも、
「山崎さんの最大の才能はこれをやりたいと思ったときに、サポートしてくれる人に出会えることだ」といわれたことがあります。
一方で「その能力もいつまで続くかわからないから、しっかりがんばれ」とも。
わたし自身、まだまだ勉強不足なところばかりで未熟です。
でも様々な方々との出会いのおかげで、これまでやってこれたんじゃないですかね。
本当にたくさんの出会いがあって、今があると痛感しています。
プロフィール
新潟県長岡市生まれ。
日本だけでなく世界中の温泉をめぐり、現在21カ国750箇所以上の温泉を訪ね歩く。
「温泉での幸せな一期一会」をテーマに、テレビやラジオ、新聞、雑誌などでレポートしている。
近著には『ようこそ! 幸せの混浴温泉へ』(東京書籍)、『だから混浴はやめられない』『ラバウル温泉遊撃隊』(ともに新潮社)など。
また、国交省が任命する「YOKOSO!JAPAN大使」の一人である。
山崎まゆみさんオフィシャルサイト 山崎まゆみのいい湯だな
山崎さんが混浴温泉の醍醐味を紹介する著作は・・・。
『だから混浴はやめられない』
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