トップページ>ライターになるために!>フリーライターは、何を考えている?~みんなが気になる、十問十答~
最相葉月 / ノンフィクションライター ⑤
2009 / 12 / 16
今回はノンフィクションライター最相葉月さんが、今何を考えられているのか、十問十答をもとにあぶり出していこうと思います。
――①今、会いたい人は、誰ですか?
『青いバラ』で取材させていただいた、育種家の故・鈴木省三さん。
「不可能という意味をもったのは、それまで努力してきた人がいたということですよ」
「青いバラができたとして、美しいと思いますか」
鈴木さんのそれらの言葉は、わたしが取材を始める大きなきっかけでした。
最近「青いバラ」(紫ですが......)が発売されたので、どう思われたかをうかがってみたいです。
――②今、欲しいモノは何ですか?
欲しいとは、ちょっと違うかもしれませんが船にのって、世界を回りたいです。
――③気になるニュース・話題は何ですか?
出版界の動向ですね。
雑誌の休刊もつづいていますが休刊後、頑張っている動きもみえますね。
IT業界からの出版界への参入なども誠実に事を進めれば、協働できるはずなので頑張ってほしいと思います。
――④人生を変えた、影響を受けた本は何ですか?
大宅歩の『詩と反逆と死』です。
学生時代に、若くして亡くなった人の本を集中して読んでいた時期がありました。
そのときに、生きているうちに何ができるかということが大事なんだと考えさせられた本です。
影響受けた本は、もちろんこの一冊だけではないですよ。
――⑤必ず読む雑誌はありますか?
メインの週刊誌・月刊誌は、ほぼ目を通します。
――⑥最近、一番心を動かされたことは何ですか?
この夏のツール・ド・フランスですね。
新城幸也と別府史之という二人の日本人選手が出場しただけでも素晴らしいことだったんですが、別府選手が、最終ステージで自分がきっかけとなってシャンゼリゼを「逃げ」たんです。
ふるえるほど感動しましたね。
二人には、本当に勇気づけられましたよ。
――⑦休日は何をして過ごされていますか?
休みだからといって、はりきってどこかに行くことはないです。
映画を見に行くことも芝居を見ることもある意味仕事なので、そういった意味では24時間365日、ライターをしています。
ただ最近、新城・別府選手の影響で自転車に乗り始めました。
――⑧起床時間を教えてください。
書き下ろしを書いているときは、4時くらい
単発の仕事をしているときは、6時くらいです。
午前中は、頭もさえて大事な時間帯なので朝ご飯の8時くらいまでにひと仕事と、朝食後お昼頃まで執筆します。
――⑨就寝時間を教えてください。
0時までには寝てしまいます。
午後は、取材に行って体が疲れてしまうので早めに帰って寝るようにしています。
――⑩最近これはおいしい!と思ったお店を教えてください。
南青山のお好み焼き屋、富久美さんです。
大阪出身のご夫婦がやってらっしゃるんですが「さいとび」というメニューは、わたしの本のタイトルにいただきました。
今回でノンフィクションライター最相葉月さんのお話は終了です。
次回12月22日からは温泉エッセイスト山崎まゆみさんにお話を伺います。
プロフィール
1963年生まれ。関西学院大学法学部卒業。
会社勤務、フリー編集者を経てノンフィクションライターに。
スポーツや音楽、教育、科学技術と人間の関係性をテーマに取材活動を行う。
主な著作に、『絶対音感』『青いバラ』
『東京大学応援部物語』『いのち 生命科学に言葉はあるか』
『星新一一〇〇一話をつくった人』など。
近刊に『ビヨンド・エジソン』がある。
最相葉月さん最新刊
『ビヨンド・エジソン 12人の博士が見つめる未来』
ポプラ社刊 定価:1,575円(1,500円)
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