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文章のための法律相談 ビジネス編⑥ ~企業・商品のロゴ~

他社事例をわかりやすく紹介するために、その企業または商品のロゴをWebに掲載したいと思っていますが、ロゴも会社名と同じように使用しても問題ないと考えて大丈夫ですか?

ロゴとひと言でいっても、文字を前提にした「ロゴタイプ」と、シンボルマーク化された「ロゴマーク」があり、また、それぞれにいろいろな種類・形態がありますので一概にはいえません。ロゴに関係する権利の観点らか見ますと、大まかに4通りにわけられますので、それを基に説明します。

①著作物性が認められず、商標登録されていないもの
②著作物性が認められず、商標登録されているもの
③著作物性が認められて、商標登録されていないもの
④著作物性が認められて、商標登録されているもの

ロゴタイプは文字を前提にしており、書体そのものまたは書体を変型したものと見なされてしまい、著作物性があるとは基本的に認められていません。
また、ロゴマークは、絵画やイラストに近い場合、「美術の著作物」とされる場合がありますが、一般的には、「商標」として扱われ、著作物性が認められるロゴは少ないと解されています。

次に、ロゴタイプやロゴマークが商標登録されているかどうかに関してですが、そもそも商標は、商品やサービスが誰によって提供されるものであるかの識別を可能にし、その出所の混同を避けことを目的としたものです。
商標自体は品質や効用を直接保証するものではありませんが、購買者(需要者)は、その商品やサービスの提供者を識別することによって、その商品の品質や効用について自分なりの判断・評価が可能となり、結果として、提供者の信用維持と購買者の利益が保護されることに役立ちます。
登録商標は、このような商標の識別機能を法的に保護するための制度です。

以上からわかるように、商標登録されているロゴタイプやロゴマーク(たとえば「宣伝会議」)またはそれと類似する商標を、その登録商標について指定されている分野(たとえば第16類の一つである「印刷物」)において使用しますと、商標権侵害の問題が起こります。
商標の本質である識別機能や商品・サービスの出所の混同・混乱を招くからです。

Webやブログへの掲載については、次のことを目安にしてください。

①著作物性が認められず、商標登録されていないもの
著作物でも登録商標でもないロゴタイプやロゴマークを使うことは、不正競争(有名ブランドへの便乗など)を目的とするものでなければ、○
②著作物性が認められず、商標登録されているもの
商標登録されているロゴタイプやロゴマークを、その登録商標の指定分野において使用することは、X
指定分野以外での使用であっても、不正競争を目的とするものであれば、X
このどちらにも該当しない使用であれば○
③著作物性が認められて、商標登録されていないもの
著作物であるロゴタイプを「引用」の形を取らずに無断で使うことは、X
引用の形式で使用することは○
④著作物性が認められて、商標登録されているもの
webやブログの中で、「ディズニーランド(登録商標)のスペースマウンテン(登録商標)に乗って楽しかった」というように、著作物や登録商標に該当するロゴタイプやロゴマークを「単語」として使用することは、○


監修/宣伝会議 法務室

文章の法律に関して質問・疑問等ありましたら、お気軽に編集部(henshu@sendenkaigi.co.jp)までご連絡ください。お待ちしています。

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