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文章のための法律相談 ビジネス編③ ~おすすめ本~

「●●さんのおすすめの本」というようなページをつくる場合、そのおすすめの本の表紙写真も掲載することが多いと思いますが、本の表紙写真を掲載する場合出版社などに掲載許可を取ったほうがいいのでしょうか?
表紙写真を掲載して、出版社に無断で本のおすすめ記事をつくるのは、法に触れるか触れないか、教えていただけると大変ありがたいです。

本の表紙は、書店などに並べられた際に人目を引くように、あるいは探しやすいように、絵や文字の組み合わせや配列などに工夫が施されており、殆どの場合、作成者の思想又は感情が個性的に表現されていると解されています。
また、ときには、有名な写真家の写真(著作物)などが使用されていることもあります。
このように、本の表紙も一般的には著作物とされ、著作権の保護対象になります。

したがって、これをスキャナーなどで読み込んで自分のブログなどに無断掲載する行為は、表紙の複製になり、著作権の侵害として、権利者からクレームを受けるおそれがあります。また、表紙の著作権は、通常、出版社が保有していますので、使用する場合には、その出版社の許諾を得る必要があります。

ただ、出版社によっては、本の紹介など、出版社にとって不利益にならない利用なら問題ないとの見地から、本の表題の裏のページに、表紙デザインの利用条件を明示している場合があります。
そのような場合には、記載されている条件に従った利用をする限り問題はありません。

「自分が気に入った本を一人でも多くの人に読んでもらいたいので、表紙を複製してブログに掲載したい」、「宣伝になるから許されるのではないか」という気持ちも分かりますが、著作権法の解釈としては、やはり「出版社の許諾が必要である」と申し上げるほかありません。
「案ずるより産むが易し」と申しますので、出版社に当たって見られるのも一案ではないでしょうか。


監修/宣伝会議 法務室

文章の法律に関して質問・疑問等ありましたら、お気軽に編集部(henshu@sendenkaigi.co.jp)までご連絡ください。お待ちしています。

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