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文章のための法律相談 ブログ編⑨ ~引用~

ブログ編④~文章のパクリ(盗作・無断複製)~(12月16日更新)の記事で、「引用」の形をとれば他の人の文章を掲載してもいい、と書かれていましたが、明確なルールはありますか?(書名・著者名・発行元など明記しなければいけない事項など)

ブログなどを書く人が増え、文章を引用する機会が多くなったためか、同様の質問を多数いただきました。
引用に関しては、「出所の明示さえすれば、他人の著作物を自由に引用できる」と理解している方が多い傾向にあります。
しかし、出所の明示は満たさなければならない用件でありますが、それだけでは適法な引用にはなりません。

まず、引用をする目的は、報道・批評・研究・その他の引用の目的上正当な範囲内で行われるものに限られます(32条1項)。

この目的を満たした上で、次の4つの原則を守る必要があります。

① 引用者の著作物(作品)と、被引用者の著作物が別のものであると明瞭にする(明瞭性区分)

「 」などで、引用されている部分を明確にしましょう。
② 出所を明示する
書名・著者名は必ず明記し、発行元や発行年があるとより丁寧です。
③ 主従関係を、はき違えないようにする
あくまでもご自身の意見(主)が内容の中心であり、引用するものはサポート的(従)なものです。
④ 同一性保持権(著作者人格権の一種)との関係で、原文をそのまま利用すること
万が一、原文に誤植があっても、勝手に改変はできません。
引用文に「原文ママ」などの表記を入れるのはそのためです。

また、引用できるものは、公開されているものに限ります。
では、会員限定のWebサイトなどは、公開となるのでしょうか?
この場合は、特定な人が対象であっても、10名以上であれば多数とみなし、公開と判断される可能性が高いです。

以上の用件を満たした適法な引用であれば、著作者に許諾を得る必要はありません。

そればかりか、たとえ著作者が「引用禁止」と明示していても、著作物の引用は認められ、ここに、引用の存在理由があるのです。


監修/宣伝会議 法務室

文章の法律に関して質問・疑問等ありましたら、お気軽に編集部(henshu@sendenkaigi.co.jp)までご連絡ください。お待ちしています。

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