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文章のための法律相談 ブログ編⑦ ~有名人~

友人のブログに、有名人とのツーショット写真が掲載されていました。
これは、肖像権の侵害になりませんか?

本人の承諾を得ているのであれば、口約束であっても掲載して問題ありません。

ただし、一緒に写真を撮ることに応じてくれたからといって、ブログへの掲載を承諾したわけではありませんから、気をつけてください。

肖像権には、大きく分けて「人格権としての肖像権」と「財産権としての肖像権」の二つの側面があります。
「人格権としての肖像権」は、有名無名問わず誰もが持っている権利です。
人は、他人から無断で自分の写真を撮られたり、無断で公表・利用されない権利を持っているのです。
「文章のための法律相談 ブログ編③~結婚式~」にて、一般の人でも無断で写真を掲載してはいけないと明記したのはそのためです。
なお、「人格権としての肖像権」のことを、通常、単に「肖像権」と呼んでいます。

一方、「財産権としての肖像権」は「パブリシティ権」と呼ばれ、「人格権としての肖像権」とは区別されています。
パブリシティ権は、芸能人やスポーツ選手など、顔や名前によって収入を得ている有名人にのみ認められている権利で、その人が持つ顧客吸引力を中核とする経済的な価値を保護するものです。
アイドルの写真を勝手に販売したり、インターネットに掲載すると、問題になるといわれているのは、この権利を侵害していることが要因です。

では、鳩山首相はパブリシティ権を有する有名人になるのか?
その答えはNo.です。
鳩山首相は、国の政策を行うことを仕事としており、その知名度で収入を得ているわけではないからです。

パブリシティ権を有する人かどうかの線引きは曖昧なもので、最終的には裁判になってみないとわからない一面を有しています。
また、そもそも肖像権やパブリシティ権については、法律上の明文規定が現存していません。
しかし、ともに判例の積み重ねによって実質的に認められている権利です。
これによって、損害賠償の請求や写真使用の差止請求も認められていますので、文字どおり「権利」と呼ぶにふさわしい存在なのです。


監修/宣伝会議 法務室

文章の法律に関して質問・疑問等ありましたら、お気軽に編集部(henshu@sendenkaigi.co.jp)までご連絡ください。お待ちしています。

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