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文章のための法律相談 ブログ編⑤ ~建築物の写り込み~ 番外編

「著作権法上では、シンデレラ城は『建築の著作物』ですから、原則的には敷地内から撮影したものでも自由に利用できます」

29日の記事に書かれていたこの部分で、質問です。

①建築の著作物だと敷地内で撮影できるのは、なぜですか?
②シンデレラ城が、建築の著作物という理由は何ですか?

①のなぜ建築の著作物であれば、自由に敷地内で撮影できる理由から。
根拠法は、著作権法46条です。
建築の著作物は、それを建築によって複製し、又はその複製物の譲渡により、公衆に提供する場合を除いて、いずれの方法によるかを問わず利用できる、と規定されています。
したがって、写真に撮ることもその写真を利用することも、制限されていません。
また、敷地内であるか敷地外であるかも問われません。


次に②のシンデレラ城が、建築の著作物という理由についてです。
そもそも建築の著作物とは何か? ということですが、建築物がすべて著作物になる訳ではありません。
実用性を主体にした通常の事務所ビルや住居等の建物は、創作性がない(どこにでも見られる)ということで、建築の著作物とはされていません。
言い換えれば、「通常の美的要素を超えて、建築家・設計者の思想又は感情(その建築物に込めた個性的な思い)を感得せしめるような芸術性又は美術性を備えた建築物」が、著作物に該当するということになります。
この点に照らして、シンデレラ城が「建築の著作物」であることは、一般に認められているところです。


監修/宣伝会議 法務室

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