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編集者になるために!

 

編集者は自分自身でマネージメントしやすい職業です。

井上敬子/文藝春秋『CREA(クレア)』編集長②

 

創刊以来、初の女性編集長として2005年より『CREA』編集長をつとめる井上敬子さん。今回は1児の母である井上敬子編集長に、仕事と育児を両立させる秘訣などについて伺いました。

編集者の視線:井上敬子/文藝春秋『CREA(クレア)』編集長②


――妊娠、出産を経て、仕事復帰される方も多いと思いますが、会社の制度としては何かバックアップがあるんですか?

会社の制度としては、産休・育休・時短などがあります。
『CREA』編集部では、出張に関して子供が3歳くらいになるまでは軽減するなどの措置はとりますが、一人一人が受け持つページの分量は、子供の有無は関係ないです。

あとは、編集部の雰囲気によるんじゃないでしょうか。
雑誌はチームで作るので、独身者が多い編集部では夜型になりがちです。
子供がいる人が多いと、保育園の関係もあって必然的に朝型の人が多くなりますし、そうすれば締め切りや校了などの特別な日以外は、そんなに遅くなりません。

仕事を効率よく工夫さえすれば、編集者は子育てしながらでも続けられる職業じゃないですかね。
仕事を持ち帰ったり、早朝に来たり、働き方も多種多様で、何より自分自身で時間をマネージメントできる部分が多いので。


――井上さんご自身のマネージメントというか、育児と仕事を両立する上で、気をつけているポイントはありますか?

仕事のサイクルを朝型にするようにしています。
わたしがチェックしなければいけない、初校(ネーム)戻し時と最終校了時、朝7時の印刷所への便に間に合わせるために、やらなければならないことはたくさんありますが、ダラダラと徹夜をせずに、たとえ3時間でも家に帰るようにしています。
その代わり、朝5時に出社して印刷所も便が来る7時くらいまでに一気にチェックしたほうが、効率的なんです。

こうやって、昼夜逆転させずに規則正しい生活を崩さないようにしています。
それに編集長は、会食やメディアからの取材など、対外的な仕事も多いですから、急遽予定が入っても対応できるスケジューリングを心掛けています。

朝型にしても平気なのは、年のせいで昔と比べて自然と早起きになっているのもあるんですよね(笑)。


――帰る時間は、何時頃ですか?

日によってさまざまですが、会食などがなければ22時までには帰宅するように心掛けています。


――母親と一緒に過ごす時間が短くて、娘さん寂しがりませんか?

実は、そうでもないんですよ。
以前は私立の認証保育所(※)に、閉所時間ギリギリ(22時)まで預けることが多かったですが、今では主人がそれまでの仕事を辞めて、フリーランスで在宅勤務をしているので、父と娘の世界が出来上がってしまっているというか・・・。
娘を保育園に迎えに行っているのも主人ですから。
逆に、わたしがいなくても平気ではないかと思ってしまうくらいです。
世の中のお父さんの立場というか、わたしが寂しいくらいです。

主人の協力があるからこそ、仕事と両立できていると思います。
家族の協力なしに両立することは大変ですね。
『CREA』編集部員の中には、どうしようもない時には、実家のお母さんを呼び寄せたりしている人が多いですね。


――『CREA』編集部では、人気企画である「母になる!」を特集すると、部員が妊娠するというジンクスがあるそうですが、本当ですか??

本当なんですよ。
ここ5年間、毎年「母になる!」特集をしていますが、不思議なことに5年連続で編集部員が妊娠しているんですよ。
しかも毎年一人ずつというところもまた、不思議なんですよね。

※認証保育所・・・東京の特性に着目した独自の基準を設定して、多くの企業の参入を促し事業者間の競争を促進することにより、多様化する保育ニーズ応えることができる、新しい方式の保育所、認証保育所制度で、東京都独自のものです。


(続きます)次回は3月3日更新予定


プロフィール

大学卒業後、1991年文藝春秋入社。
『月刊文藝春秋』、『週刊文春』を経て、97年に『CREA』編集部へ異動。
2005年より編集長。


編集者の視線:井上敬子/文藝春秋『CREA(クレア)』編集長①
井上敬子さんが編集長をつとめるのは・・・。

『CREA(クレア)』

文藝春秋
毎月7日発売

公式サイト CREA WEB(クレアウェブ)


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