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編集者になるために!

 

女性誌は、人の気持ちを明るくすることができる。

井上敬子/文藝春秋『CREA(クレア)』編集長①

 

「母になる!」「お腹やせ」「パワースポット」などの人気企画を生み、30歳前後の経済的に自立した女性に絶大的な支持をされている『CREA』。今回は、編集長である井上敬子さんに編集職を志望したきっかけや、異業種から出版界への転職についてなど伺いました。

編集者の視線:井上敬子/文藝春秋『CREA(クレア)』編集長①

女性誌は、人の気持ちを明るくすることができる。


――井上さんが、編集者を目指したきっかけはなんだったのですか?

もとは、週刊誌の記者を志望していたんです。

小さな人間関係においても、噂がめぐり巡って実情とは違う情報になってしまい、実際に噂されていた本人に会ってみると、話が違うことって多いと感じていたんです。
伝聞は恐しいというか、人の見方は偏っているというか。
それで、社会においても本当のことを自分の目で見極めたい、知りたい、と思い、週刊誌記者を志望、月刊『文藝春秋』編集部を経て、入社3年目の時に念願叶って『週刊文春』の記者になりました。

でも実際は、毎週締切があるので、じっくり調査して見極めることはなかなか難しかったです。
その時起きた事件に対し一定の時間内で調べ、それをもとに原稿を書かなければならないのが現実でした。
それに週刊誌の取材は、どちらかというと人に嫌がられることも多く、精神的にも辛かったです。

とはいえ、醍醐味もたくさん味わいましたよ。
被害者や加害者の過去写真や証言にふれたりして、これまで世の中に知られていない事実を、紆余曲折を経て入手したときは、本質の部分に自分の手で近づくことができたという達成感がありました。


――週刊誌の記者として働かれていた井上さんが、女性誌の編集者となるきっかけは何でしたか?

知人のお見舞いに女性誌の旅特集を持って行った時、「雑誌を見ていると、実際に旅行している気分になった」など、すごく喜ばれたんです。
女性誌は人の気持ちを明るくすることができると、実感しました。

週刊誌記者としての仕事をずっと続けていくとなると、精神的に辛いと感じ始めてもいたので、女性誌編集部への異動の希望を出しました。


――社内で記者から編集者へと転身した井上さんですが、編集部には、異業種から出版界へ転職された方も多いのですか?

多くはないですが、いますよ。
直前の仕事が異業種というわけではないですが、大学卒業後に金融機関などで勤務した後、他社の編集者に転職し、現在『CREA』編集部で働いている人もいます。


――新卒入社の人と何か違う点はありますか?

これといって明確な違いはありませんが、強いて言うと、社会人としての常識がしっかりしているような気がしますし、視野が広く安心感があります。
新卒で編集者になると、不規則な仕事に慣れてしまい、時間などにルーズになったり、社会常識からかけ離れてしまう人もいるので。

中途採用は、現状ではあまり多くないですが、業界全体として今後は増えるかもしれないと思っています。
というのも、キンドルやipadなど、電子書籍が出てきて、紙しか知らない・できない編集者は少なくなるのではないかと感じているからです。
紙の本がすべて無くなるとは思いませんが、電子書籍化の流れの中で、紙の本が相対的に少なくなってしまうのは自明なんですよ。
だからこそ"紙媒体"が生き残るためには、紙以外のことを知っている人が出版業界には必要になりますし、増やしていかなければならないと思っています。

(続きます)次回は2月24日更新予定


プロフィール

大学卒業後、1991年文藝春秋入社。
『月刊文藝春秋』、『週刊文春』を経て、97年に『CREA』編集部へ異動。
2005年より編集長。


編集者の視線:井上敬子/文藝春秋『CREA(クレア)』編集長①
井上敬子さんが編集長をつとめるのは・・・。

『CREA(クレア)』

文藝春秋
毎月7日発売

公式サイト CREA WEB(クレアウェブ)


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