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編集者になるために!

 

やる気があっても、アピールしなければ伝わらない。

溝手順子/主婦の友社『mina(ミーナ)』編集長①

 

2001年3月の創刊以来、おしゃれカジュアルを志向する20代前半女子の支持を集めるファッション誌『mina(ミーナ)』。今回は2008年より編集長をつとめる溝手順子さんに、これまでの経歴や編集者としての心構えについて、3回にわたってお話いただきます。

編集者の視線:溝手順子/主婦の友社『mina(ミーナ)』編集長①

やる気があっても、アピールしなければ伝わらない。

――ファッション誌は、雑誌の中でも特に流行に左右されると思いますが、企画はどのように決めているのですか?

色々な情報を見た上でバランスを考え決めています。
たとえばその1つには、天気予報があります。
洋服と天気は密接な関係ですからね。
3ヶ月予報などは、「本当にあたるのかなぁ」と思いながらも見ています。

今春世の中に出回るであろう洋服は、ファッションブランド各社の春の新作が出そろっているので、これまでの経験から推測できます。
ただ、読者ターゲットである20代前半は、その時の周りの状況や心情でモノを買うようになってきているので、つかみにくくなってきているんですよ。
そんな中でも読者より半歩先を行くように心掛けています。


――読者の方と、実際に会う機会は多いのですか?

読者モデルの方と会う機会は多いですが、純粋に読者の方に会う機会はあまり多くないですね。
ただ『mina』では恒例企画として「全国47都道府県スナップ」を掲載しているので、半年に1回は、わたしも地方に行って、道行く女の子で読者でもある人たちに、写真を撮らせてもらえないか声をかけています。

スナップ撮影によく行く、大都市に住んでいる女の子たちは、状況をわかってもらいやすいのですが、なかなか撮影に行くことができない小都市などで声をかけた場合は、「本当に『mina』編集部の人ですか?」とか「東京に住んでいるんですか?」と、聞かれることも多いですよ。
わたしも広島県出身で大学卒業後に東京に上京してきたので「なんでここに雑誌の編集者がいるんだろう!?」と思う気持ちがよくわかります。


――溝手さんが、広島から東京へ上京されたのは、編集者を志していたからですか?

そうですね。
中学・高校時代、婦人画報社(現アシェット婦人画報社)『mcSister(エムシーシスター)』が好きで好きで仕方なくて、毎月欠かさず読んでいました。
そこから、編集に興味を持ったんですよ。
進路相談で、編集者になるためには4年制大学に行ったほうがいいということを知って、受験勉強を始めたくらいですから。
東京の大学を受験することも考えましたが、事情もあって地元の大学に進学しました。

大学時代は、編集者になるために過ごした4年間でした。
といっても、その大半はアルバイトをしてお金を貯めるくらいでしたが、早く卒業をして編集者への道を見つけたいと思っていましたね。

それ以外には、ソニー・マガジンズが発行していた『peewee』の地方特派員として、年に1回~2回お手伝いしていました。
「広島の古着屋さん教えて」と言われて紹介する程度のものなのですが、持っている雑誌に掲載されていたショップ紹介の記事を参考に、実際に取材して書いた原稿と自分で撮影した写真を編集部に送ったりしました。

その甲斐あってか、いざ大学を卒業して東京に上京しようとしたときに、『peewee』の編集者から「編集アシスタントでよければ」と、誘っていただくことができたんですよ。
この編集アシスタントは、仕事があるときに『peewee』編集部から呼ばれるという、フリー契約だったんです。
だからそれだけでは生計は立てられなかったので、大学時代の貯金を切り崩しつつ、別のアルバイトも並行して約2年アシスタントをし、その後契約社員となり『peewee』休刊までの約4年間働きました。

フリーのような状況なので、誘ってくれた編集者とは仲が良くても、それ以外の方へは自己紹介をすることもままならないんです。
だから、他のアシスタントより頭ひとつ抜け出すために、色々とアピールしました。
編集部に自分の机もないのに、居座ってみることだったり(笑)
そうするうちに、少しずつですが突発的な仕事を、わたしにさせてくれる機会が増えたんです。
そうやって、先輩の編集部員と仲良くなることができました。

アピールすることは、本当に大事だと思います。
最初のうちは地方の大学から出てきて、自分に自信もなかったのでおとなしくしていたんです。
でもそれは、周りから見たらやる気がないように映っていたんですよね。
雇われていたわけではないのですが、もう仕事依頼するのをやめようかとさえ、当時、編集部では言われていたみたいなんです。
このことは、後日談として聞きましたが、まさに首の皮一枚状態だったんですよ(笑)


(続きます) 第2回はこちら


プロフィール

広島県出身。
ソニー・マガジンズ『peewee』契約社員を経て、2001年主婦の友社に入社。
2001年の創刊から『mina』に携わり、2008年より編集長。


編集者の視線:溝手順子/主婦の友社『mina(ミーナ)』編集長①
溝手順子さんが編集長をつとめるのは・・・。

『mina(ミーナ)』  主婦の友社


定価:550円

毎月20日発売

mina(ミーナ)公式サイト


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