トップページ>編集者になるために!>雑誌づくりに関わる皆さんが笑顔だと、おのずと誌面もよくなるんです。
大塚美夏 / 主婦と生活社『ナチュリラ』副編集長 ③
2010 / 01 / 06
転職を経て主婦と生活社で働きはじめた大塚美夏さん。
今回は、大塚さんがこれまでの編集者経験で得た、編集者として必要なことについてお話しいただきました。

――主婦と生活社では、最初に何の雑誌に関わったんですか?
今はあまり見かけませんが、懸賞雑誌です。
そこでは、インフォメーションの原稿を1冊に50本くらい書くことが仕事でした。
講座で短文を学んでいましたが、入社してからは、長文の基礎を学んだという感じです。
――その後『美しい部屋』の編集部に移られたんですよね。
そうです。
――その頃の若手編集者時代に、心がけていたことって、ありましたか?
ジャンルを問わず、他の雑誌をたくさん見るようにしていました。
あとこれは今も心がけていることですが、色々な場所に実際に行って、自分の目で確かめるようにしています。
そうすることで自分の血肉になる部分は大きいです。
――『ナチュリラ』創刊時には、色々な雑貨屋さんをまわりすぎて、膝が痛くなってしまったんですよね。
(笑)そうなんです。
今は簡単に情報を得ることはできますが、自分の目で見ないと不安なんです。

――編集者の素養という部分でもありますね。
インターネットも普及して、検索すればある程度のことはわかるようになったが、それを実際見てどう思うか、どう感じるか、ということが大事ですよね。
実際に会ってお話しすると、メールや電話のやりとりだと引き出せなかったことが出てきたりするんですよ。
ご自宅に伺って「そういえば!」と、奥から引っ張り出してきてくれたモノが意外とよかったということも、少なくないですし。
だから編集部員にも、大変だとは思うけど自分の足で動いて、目で見て確かめて、話を進めなさい、打合せをしなさい、とよく言っています。
――実際に会って引き出してきたところから、 企画を出しなさいってことですね。
もちろんそれもありますし、取材相手の気持ちをほぐしておく、という意図もあります。
『ナチュリラ』には、たくさん一般の方に出ていただいているので、一回会っているほうがお互い安心できるんですよ。
――お話しを伺っていて感じたのですが、大塚さんには話しやすい雰囲気がありますよね。
素人の方から話を引き出せているのもそのコミュニケーション能力の高さ秘訣があるように感じます。
ありがとうございます。
ほめすぎじゃないですか(笑)
――それは、どこで身につけられたのですか?
たぶん、前職の竹尾で養われたんじゃないですかね。
竹尾では紙の仕入の仕事をしていましたが、そこでは全部電話でのやりとりだったんですよ。
だからわかりやすく端的に話すということ、顔が見えないからこそ相手が不快に思わず、気持ちよく仕事をしてもらえるようにすることを、気をつけていました。
――そのことが、編集者としても活きてきているんですね。
相手にいい印象を持ってもらおうというよりは、気持ちよく仕事をしてもらおうということを、ずっと考えています。
無理を頼んでしまうこともありますから。
それに現場で、カメラマンさん、ライターさん、取材対象者さんに、気持ちよく仕事をしてもらうことによっていい文章や写真がうまれてくると思うので。
――そういう細かい気遣いが、現場のディレクションをするときに大切なんですね。
それは、すごくあると思います。
まだまだ至らない点は多いですけど、雑誌づくりに関わる皆さんに笑顔で仕事をしてもらえると、やっぱり誌面にもその良さが出てくるんですよ。
もちろん、なれ合いになってしまわないように気をつけていはいますが。。。
プロフィール
主婦と生活社『ナチュリラ』副編集長
大学卒業後、洋紙販売の竹尾に入社。
在職中に宣伝会議コピーライター養成講座を受講。
2000年、主婦と生活社に転職し『美しい部屋』編集部で書籍やムックの編集を経験。
2005年に『かわいい生活。』を立ち上げる。
2007年より『ナチュリラ』副編集長。
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大塚美夏さんが副編集長をつとめるのは・・・。
ナチュリラ vol.8 2010Winter/Spring
特別定価:980円
発売日:年4回(3・6・9・12月)