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編集者になるために!

 

世の中で一番最初に読める喜び

木村由花 / 新潮社『yom yom』編集長 ②

 

作品を書いて欲しい作家にまずは手紙を書き、そこから作家と編集者の関係はスタートする。
依頼をし、作品を受け取った時の気持ちなど編集者としての醍醐味を、今回は伺いました。

『yom yom』編集長木村由花さん.JPG

世の中で一番最初に読める喜び

―作家さんへの手紙にはどんなことを書かれていますか?

出された本のどこに感動して、何がよくてといったことですね。

自分に対して作家がどんな印象を持つか──この手紙でまず始まる訳ですから、書くのに何日もかかってしまうこともあります。

そんな渾身の手紙によって、作家が「わかりました、書きましょう」と、いってくれたときには、まず「ヤッター」って、心の中で小さくガッツポーズです。

そのあと実際に、雑誌の連載でも、単行本の書き下ろしでも、原稿をいただけたときはもう本当に、すごく嬉しいです。

―その気持ちには、編集者として、木村さんも作家さんと一緒に生み出したという思いが、あるのでしょうか?

ちょっと違うような。
やっぱり生み出すのは作家ですから。

編集者は、取材に同行したり、資料を集めたり、アドバイスをしたりもしますが、実際に苦労をして、書くのは作家なので。

作品が出来ていく過程を間近で見ることは出来ますけれどね。

世の中で一番最初にその作品を読めるという喜びが、なにより大きいです。

―編集者としての醍醐味ですね。

そうやってきくと、何か恥ずかしいですね。

―でも、それぐらい良い原稿をもらったとき編集の醍醐味を感じるのだな、ということが、今回のお話しを伺っても伝わってきました。

(笑)大げさですよね。

―編集が好きだという気持ちが、よく伝わります。

そうですね。
好きですね。
素直に好きです。

何か、つまらないですかね(笑)。

―そんなことありません。
素直に好きだと言える、そんな仕事に就かれていることに対して憧れを感じる人は多いと思います。

他の仕事を知らないので、もしかしたら、もっとおもしろいこともいっぱいあるのだと思いますよ。

でも、編集の仕事をしたいという人がいたら、「この仕事おもしろいよ」と素直にいえるのは、幸せなことだなと、感じています。

何事も、願えば叶いますから。

もちろん、漫然と「やりたいんだよね」と思っているだけでは駄目かな。

願いつつ、努力することが大事。

それをちゃんと続けていれば、誰かの目にとまることもあるでしょうし、チャンスがめぐってくることもきっとあるでしょう。

(続きます) 次回は12月2日更新予定

プロフィール

新潮社『yomyom』編集長
1962年生まれ。
1983年学習院女子短期大学卒。
同年4月新潮社入社、出版部に配属。
赤川次郎氏、恩田陸氏、鈴木光司氏、さくらももこ氏、横山秀夫氏ほか人気作家を担当。
2003年4月、出版企画部に異動、同年10月『旅』編集部を立ち上げ編集長に。
2006年12月、『yom yom』を創刊、現在にいたる。

木村さんが編集長をつとめる『yom yom』木村由花さんが編集長をつとめるのは。。。
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