トップページ>修了生レポート>朝日新聞出版 『週刊朝日』 編集記者 岡野彩子さん
2010 / 02 / 03
ほぼ未経験の状態から、朝日新聞出版『週刊朝日』編集記者職に就職した岡野彩子さん。今回は岡野さんに実際に出版界に感じたこと、今の仕事の面白さを中心にお話を伺いました。

――出版界を志望したきっかけを教えてください。
性格的に間違ったことが嫌いなので、情報を集めて検証し、分析をして報告するジャーナリズムに関して、興味を持っていたことが大きいと思います。
自分が情報の受け手だとうのみにすることが多いですが、自分が情報を発信する側であれば、意識的にみるようになる。
そういう考えを持っていたのも報道関係を志望したきっかけかもしれません。
――編集・ライター養成講座を受講した理由を教えてください。
大学卒業後、就職活動をしながら信濃毎日新聞でアルバイトをしていましたが、同じような毎日が繰り返される状況が続いていたので、このままではいけないと思い、編集・ライター養成講座に通うことにしました。
中島らもさんの本に、「停滞しているときに宣伝会議の講座に通った」という一文があり、それを覚えていたんです。
目指すものがまったく同じ人や、バックグラウンドが似たような人たちの中にいると刺激が足りず、停滞してしまうと思うんですよ。
当時の状況を打開したいという気持ちが強かったですね。
――実際に入ったジャーナリズムの世界は岡野さんの目にどう映りましたか?
編集部に入って2日目で、犯罪被害者の方にコメントを取りに行くことになりました。
先方はこちらの取材に応じてくれる様子はまったくなくて、それでもコメントは取ってこなければいけない。
読者が読むことによって何かが変わるのであれば、やらなければならないとわかっていたのですが、そこの葛藤は現場に行って実感しましたね。
結局、このときはコメントを取ってこれませんでした。
ただ同じような状況でも、先輩たちは取材対象者からコメントを取ってきているんです。
その情報が記事として形になったものを読むと、やはり新しい証言は事実として意味のあるものになっています。
こうやってきちんと取材した記事は、血の通った情報になるということが、実体験を通してわかるようになりました。

――今の仕事の面白みはどんなところですか?
『週刊朝日』では取材した記者が、最終的に原稿をまとめる「アンカー」までやらせてもらえるんです。
現場で取材している記者が、一般に報道されていることと何か違うんじゃないか、おかしいんじゃないかと思えば、それを記事に反映することができる。
きちんと意思表示ができるんです。
私が担当した記事の中にも、自分がおかしいと思ってやったものもあります。
週刊誌のネタとしてはあまり面白くなかったかもしれませんが、それをやったときは、先ほど言ったような血の通った記事に近づけたんじゃないかと感じ、やってよかったと思いました。
――今後はどんな報道人を目指していますか。
自分の強みや専門分野を持ちたいと思っています。
先輩記者は医療や事件や科学など専門性を持って、その分野で自分の個性を発揮しています。
自分もそれと同じように、何か得意分野を構築していくことが、今考えている目標です。
岡野彩子さんが手掛けられている雑誌は・・・。

『週刊朝日』
朝日新聞出版
定価350円(税込)