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修了生レポート

 

枻(えい)出版社 編集 井上真紀さん

 

不動産会社勤務後、枻(えい)出版社に入社した井上真紀さん。井上さんが出版界を目指したきっかけや、入るまでの経緯を伺いました。

枻出版社 編集 井上真紀さん


―枻出版社に入るまでの経緯を教えてください。

大学卒業後は不動産会社に勤めていたのですが、やりたいこととのズレを感じ始め、3年働いたら辞めよう、と考えるようになりました。
学生時代から出版界に興味があり、編集・ライター養成講座を受講したのも、その気持ちを自分の中ではっきりさせようと思ったからです。

枻出版社の雑誌やムックは前から好きで読んでいました。
講座の修了が近づいた4月のはじめに募集があり、6月にアルバイトとして採用が決まった、というのが経緯です。


―アルバイトに不安は感じませんでしたか?

とにかく出版業界に入ることが大事だと思っていたので、アルバイトだから見送ろうという考えは自分の中にありませんでした。
条件に対して「でも、でも」言っているのではなにも始まらないと思います。

一歩踏み出せば多くのことが具体的に見えてきますが、じっとしていては何もわからない。
そういう気持ちは常に持っていました。
現在は契約社員として勤務しています。


―入社してからいままでの仕事内容を教えてください。

入社したときはウェブ担当の部署で、ショッピングサイトの記事や、コラムページの原稿を担当していました。
今はカスタム出版を手掛ける編集部に異動になり、念願の紙媒体の編集者になりました。

インタビュー取材をして記事を書いたり、レイアウトを考えたり、自分というフィルターを通して、取材対象をいかに魅力的に伝えることができるか、それを考えるのは楽しいです。
校了前は深夜まで作業をすることもざらですが、やりがいや楽しさのほうが苦労よりもはるかに大きいです。


枻出版社編集の井上さんが制作に携わった雑誌

井上さんが、今年制作に携わった雑誌。
手前から『ワイン時間』、『日本の革2』、『フランスの旅 No.8』


―出版界に興味を持ったきっかけは?

中学生の頃、ロックバンドのイエローモンキーが好きで『ロッキング・オン・ジャパン』をはじめ、イエモンが出ている雑誌はほとんど目を通していました。
そこでインタビュアーという仕事に興味を持ったのがそもそものきっかけです。
インタビュアーによって記事の面白さが全然違うんですよ。

たとえば、ロッキング・オンの渋谷陽一さんがインタビューしている記事では、バンドメンバーが本音で話しているように感じる。
一方で、表面的なインタビューになってしまっている記事からは、温度が伝わってこない。
この違いは何かと考えたら、それは編集者という媒介者の力なのだと思ったんです。

また、雑誌は活字として紙に残るというのも、わたしにとっては魅力的でした。
言葉は発した瞬間に宙に消えてしまいますが、インタビュー記事は紙に残る。
このことが出版界を目指すきっかけになりました。


―編集という仕事に対して印象は変わりましたか。

編集は特殊技能を持った人の仕事だという印象が強かったのですが、実際は情熱や好奇心のほうが、そういった技術の面よりも大事だと思うようになりました。

もちろん基本的な知識や技術は大切ですが、頭だけで考えて頭でっかちになってしまうよりは、技術に走らず愚直に情熱を持って仕事をすることが編集者には必要だと思います。
損得勘定で考えるのではなく情熱を持って取り組んでいる人が、後々、活躍できるのではないでしょうか。


―これから手がけたい仕事は?

一般の人のインタビュー記事も書いてみたいです。
人にはみんな、ドラマがある。
わたしは、そういう人たちのエネルギーをもらって頑張ってこられました。
人々が情熱を傾けている姿を、今度はわたしが媒介者となって多くの読者に伝えたいですね。

雑誌を取り巻く現状は厳しいですが、わたし自身は雑誌が純粋に好きですし、水や食べ物のように、これがなければ死んでしまう! というものではありませんが、人が生きていく上での勇気や元気を与える意義のある仕事だと思っています。

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