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イラストレーター とどろきちづこ氏

イラストレーター通信

とどろきちづこ氏
Chizuko Todoroki

(プロフィール)
1967年生まれ。多摩美術大学油画科版画専攻卒業。89年に第6回ザ・チョイス年度賞入選をきっかけにフリーに。

子どもからもらった宝物を
表現していきたい


 とどろき氏の作品は、自然界がテーマ。版画の技法を使って背景を木目にすることで作品に温かみを持たせている。
 多摩美術大学で油画科版画を専攻したとどろき氏は、アルミ板の上にダーマトグラフで絵を描くリトグラフ(石版画)の技巧に魅せられ、リトグラフで作品を制作するようになった。
背景に木目を出すアイデアが生まれたのは、木版画専攻の友人が木目を紙に写し取っているのを偶然目にしたとき。木版画とリトグラフを合わせてみたら……と試してみたところ、平坦だった絵の中に奥行きが生まれ、以来、作品の背景は木目にしているという。
 作品の方向性が決まった大学4年生のとき、第6回ザ・チョイスに応募し、清水正巳氏(日経新聞編集委員)の審査で入選、そして年度賞でも入賞を果たした。これをきっかけにフリーのイラストレーターとなり、個展を開催しながら実績を積んだ。
 とどろき氏は出産を機にリトグラフを中断からドローイング(製図)に変えている。初めての書籍を手がけたのは、91年発売の増田みず子氏の小説『夢虫(ゆめんむし)』(講談社)の表紙。さらに、1997年から2000年にかけてNHKのTV番組『みんなのうた』のタイトルバックのアニメーション、企業カレンダー、PR誌の表紙も担当しており、とどろき氏の作品は多方面で定評がある。
 2001年には、教科書『こくご二年(上)たんぽぽ』、『こくご二年(下)赤とんぼ』(光村図書出版)の表紙にも起用された。
 「息子が2年生で使ったので、母親の仕事を身近に分かりやすく伝えられ、幸運でした。5年生で使う教科書でも表紙を描いていますので、これから息子の反応が楽しみです」と話す、とどろき氏は、今後、子育てから得たものを大切に絵を描いていきたいという。


henshukaigi | 2006年5月 2日 10:50

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