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教えて!おすすめの洋書 The Truth About Diamonds: a Novel

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紀伊國屋書店 洋書部 角 モナ氏おすすめの1冊


著者:Nicole Richie
出版社:Regan Books -US


本当にフィクション?
人気セレブが描く小説


 「この私が本を出すなんて何様だ、と思ってるでしょ?」 先制パンチのような書き出しで始まる本書の著者はニコール・リッチー。パリス・ヒルトンと共演したリアリティ番組『シンプル・ライフ』では甘やかされたセレブぶりを見せたが、今度はまるで番組をそのまま字にしたような小説を書いている。
 

 主人公クロエ・パーカーはポップ・スターの養女で著者の友人という設定。毎夜クラブで仲間たちと踊り明かすクロエだが、徐々にドラッグに溺れつつある。同じ頃、知り合いの「フェイクな金持ち」シモーヌが超有名化粧品会社のCM契約を手にし、クロエは彼女の親友役で出演を誘われる。契約にサインしたクロエは人生最大のチャンスを棒に振らないためにもドラッグの更生施設に入る決意をするが、入院直前にスポンサーに薬物使用がバレて、窮地に立たされる。
 小説では、クロエのCM出演と私生活で薬と戦う様子が軸になっているが、読者が真っ先に注目するのは「これはあの人?」と思わせる登場人物だ。クロエはニコール・リッチー本人、常に露出過多ファッションで話題集めに忙しく、携帯を失くして知り合いの芸能人の個人情報が公になってしまったシモーヌはパリス・ヒルトンだとセレブウォッチャーには簡単にわかるだろう。冒頭の一章を割いてフィクションだと強調しているのは、さすが訴訟社会アメリカ、というべきか。
 クロエが更生施設に入る時、スポンサーや視聴者は同情し彼女の人気はアップする。意外なきっかけで浮きも沈みもする芸能界の不安定さを描いたのが本書。一方で、あくまでポジティブ一辺倒なのがパリス・ヒルトンの写真集。どこまで本当かわからないが、ニコールとパリスがかなり性格の違う人間ということが見えてくる。元々やはり親友じゃなかったのか?

henshukaigi | 2006年2月28日 17:53

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