紀伊国屋書店 洋書部 中川浩氏おすすめの3冊

博覧強記,博識の人には答えられない?!
タイムの書評を見て買いました
日本と同様に、海外でも身近な「言葉」に対する関心は高く、言葉に関係した本が出版されている。
『Balderdash & Piffle』は今年1月から2月にかけて英国BBCで放送されたTVシリーズを編集したもので、様々な英単語を取り上げて、その変遷をたどりつつ、英語の多様性について書かれたものである。
注目したいのは、英語がノン・ネイティブの人どうしのコミュニケーションツールとしても欠かせない存在であると同書が指摘している点だ。いまや、インドネシア人がドイツ人と会話するのに英語が用いられ、日本人が名産品をインターネットで世界にアピールしようとすれば、やはり英語が必要になる時代。より開かれた国際語として、多様化する英語を再認識してみてはいかがだろうか。
『Eats, Shoots & Leaves』は著者が担当したBBCのラジオ番組から誕生し、英国で140万部を超えるミリオン・セラーとなった。ふだん軽視されがちな「,」(コンマ)や「‘」(アポストロフィ)に焦点を当て、その使い方を誤ると伝わる意味も大きく変わってしまうというのが本書の主題。標題の「(パンダは)小枝や葉を食べる」は、「,」(コンマ)の位置次第では「食べて,銃を放ち,そして立ち去る」とも読めてしまう。英国では初めユーモア書としてヒットしたようだが、子ども向けに文章の書き方の指南書となって再編集される予定もあるそうだ。
『The Meaning of Tingo』は世界の言葉の「トリビア」集である。「ママ」が「父親」を意味する言語があったり、足の指と指の間の空間を指す単語を持つ言語があるなど、広く世界に目を向けると言葉やその切り口が実に多種多様であることがわかる。日本語の「胸を焦がす」という表現も、切ない想いとは裏腹に、なるほど字面通りに受け取ると少々怖い。そんな指摘から軽くカルチャー・ショックを味わうことができるだろう。
henshukaigi | 2006年3月24日 10:57
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