出版社に入る! 編集者になりたいあなたへ

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第4回

出版社に入る! 編集者になりたいあなたへ。編集の仕事をしてみたい、でもその実態は......?編集者を目指す学生さんからの疑問に、『働く、編集者』の著者であり、『週刊現代』前編集長・加藤晴之さんに答えてもらいました。

Q4
加藤さんが、編集の仕事をずっと続けていられるのはなぜですか。


A4
うーん......。
「ずっと続けていられる」、たしかにずっと編集の仕事をしてきたんですね。

つまり、その、このご質問を頂戴して、「そっか、出版社に入ってからずーっと編集の仕事をしてきたんだな」とあらためてびっくりするというのか、あっという間に29年もの歳月が経ってしまい、まだまだ修行が足りない、勉強が足りないという後悔ばかりというべきか慚愧の念にたえないといったらいいのか......。

ただ、編集者をやってきた人生30年がとても短く感じられるのは、たぶん、この仕事が大好きだからなんでしょうね。もちろん楽しいことばかりではなくて、つらいこと、不愉快なこと、他人に迷惑をかけたこと、失敗や間違いを犯したことも数知れず、それでもなお、臨終の際に「生まれ変わったら、もう一度編集者をやりたい」といいそうな気がしています。

なによりも編集者という仕事をしたおかげで、右も左もわからない若造が、先輩記者、カメラマン、ジャーナリスト、小説家、あるいは、犯罪者、警察官、女優、風俗嬢、いろんな人々と出会い、人生の山や谷を越えて一人前になれたような――そんなビルドゥングスロマン(成長物語)を生きてきたように自分の半生をなぞれるような気がします。

仕事というものは、人を育てる、成長させることができる――言い換えれば、いまの仕事が、あるいはいまの職場が、自分を育ててくれているという実感があれば、それは正しい職業の選択をしたといえるのではないでしょうか。


(加藤 晴之)


編集者になるために何をすべきか。もっともっと知りたい!というあなたには、『働く、編集者』第8章「週刊誌はどのように毎週作られているか」がおススメです。<br />
週刊誌とスキャンダリズムについて書かれています。

henshukaigi | 2009年3月19日 16:33

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